謎の数字?ピアノの指番号をわかりやすく解説しちゃいます

こんばんは、明石 照秋です。練習中、ヘッドフォンをしてると耳が押さえつけられて100%耳が痛くなります。

ピアノの楽譜には他の楽器の楽譜では見られない特徴がありますよね。2段構成?もちろんそれも大きな特徴ですが、指揮者のスコアには勝てません。彼らの楽譜は20段構成とかですからね。どれから見ようか目移りすること間違いなしです。

 

自分は初めてピアノの楽譜を見た時は、「なんだこの数字?」って思いました。音符の上にちょこちょこ、1とか4とか書いてあるんですよね。最初は意味もわからず、完全に無視して弾いていたんですが、なんだか運指がしっくりこない。「あっ、まだ1音上がるのに小指まで使いきっちゃった」とか、「これ、5本指じゃ無理だろ...」ってことが頻繁にありました。

 

その後、音符の上の数字の意味を知って、まさに目からウロコでした。いちいち運指で悩むことがなくなって、練習効率も上がりました。こんな指運び不可能だよ!って悩みも増えましたが(笑)

 

今回はそんなピアノの指番号について詳しく説明していきたいと思います。まったくの初心者の方にもわかるように説明していくので安心してくださいね。これを読み終わったあと、指番号のありがたみがよくわかるようになるでしょう(笑)

 

音符の上の数字はそれぞれの指に対応している

 

これはそのまんまですね。

  • 1は親指
  • 2は人差し指
  • 3は中指
  • 4は薬指
  • 5は小指

右手も左手も共通です。なので、仮にこんな楽譜があったとしたら

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最初のは、右手が親指、左手は小指で弾きます。次のは、右手が中指、左手も中指ですね。その次のは、右手が人差し指、左手が薬指で弾きます。こんな感じで対応している指でその鍵盤を弾いていきます。

 

これは隣り合った鍵盤に各指が対応しているので、直感的に弾きやすいと思います。各指が常に同じ間隔をキープしていれば音を外すことはありませんからね。ちょっと難しいのは以下のようなものです。

 

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これは前のと違って指を開く間隔がバラバラですね。こういうのがややこしくて、音を外しやすいんですよね。そして実際の楽譜に出てくる運指はこういうのが多いです。上みたいな単純な運指はなかなか出てきてくれません。おのれ。

 

実際の楽譜はここまで詳しく指番号は書かれていない

 

上の楽譜みたいに全ての音符に丁寧に指番号が振られていることはありません、ポイント、ポイントに指番号が振られているんですね。たとえばこんな感じです。

 

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指番号が飛び飛びにしか書かれていませんね。こういう場合は、次の指番号のところに正しい指がくるように逆算して弾きます。この楽譜の場合、右手のスタートのソの音が小指ですね。そして次の指番号がファの音で親指です。なのでファの時に親指で弾けるように逆算すると、

:小指、ファ:薬指、:中指、:人差し指、:親指、:人差し指、:中指、ここで指くぐりをして目的地のファを親指で弾きましょう。続いて次の目的地のシの音を薬指で弾くにはどうすればいいか自分で考えてみましょう。

 

こうすることで長い16分音符も指が途切れることなく一息で弾くことが出来ましたね。これは一番基本的な運指で、もっと複雑なパターンもいっぱい出てきます。中には「嘘でしょ(笑)」ってなるような運指も出てきますが、パターンをある程度覚えればどんどん楽になってくるので頑張りましょう。

 

ちなみに和音にも指番号が振られていますね。これは高い音から順に親指、中指、小指の順で弾けば大丈夫です。最後、和音なのに指番号が一つしか振られていませんが、これは前の和音から変化した音を親指で弾いて、残りの変わらなかった音はそのままの運指で弾け、という指示ですね。

 

指番号は絶対に守らないとダメ?

 

たまに初心者の自分でも「これは絶対こう弾いたほうが弾きやすいよ!」ってなるような指番号が出てきます。最初はしぶしぶ指示通りに弾いていたのですが、どうにも我慢ならなかったので(笑)、レッスンの先生に聞いてみました。

 

先生が言うには、「指番号はあくまでガイドみたいなものだから、絶対に守らなければいけないものではないです。ただ、その音をどう表現するかを考えた時に、最適な運指が指示通りのものになることが多いです」ということでした。

 

後半がちょっと難しいこと言っていますが、100%全てを指番号通りに弾く必要はないということでした。先生も守ったり、守らなかったりらしいですし。

 

ただ、だからってなんでもかんでも無視しちゃダメですよ!やっぱり運指にもいくつかパターンがあって、指番号通りに弾いていると自然と指がそのパターンを覚えてきます。それによって初見演奏や早いパッセージなども弾けるようになります。まあ、だいたいは指番号通りに弾かないと指が回らないことが多いんで、嫌でも従うことになると思います(笑)

 

指番号に関してはこんな感じですかね。慣れるとすごい便利です。5本の指、好きな指で弾いていいよって言われるよ迷っちゃいますよね。しかも、間違えたら途中で弾けなくなりますし(笑)またわからないことがあったら、コメントでもツイッターでも聞いてもらえれば答えますので気軽に聞いてみてください。

じゃあ、今日はこの辺で。それではー。