コピーライティングの基礎、読者に文章を最後まで読ませる技術とは?
「そんなに興味なかったのになぜか最後まで読んじゃった・・・」
こんな経験ありませんか?ページを開く前には「しょうもない内容だな」と思っていたのに、気づけばページの最下部に・・・。
時間返せ!なんて言いたくもなりますが、実は、あなたは自発的に「読んだ」のではなく、筆者に「読まされた」のです。筆者の手のひらの上で踊らされていたのですね。
では、どうしてあなたは最後まで文章を読んでしまったのでしょうか?これこそがまさにコピーライティングの技術なのです。
セールスレターの何気ない文章の中には、読者に最後まで読ませるためのあらゆる技術が詰め込まれています。トリックと言ってもいいかもしれません。
ブログでも同じですよね。そんなに興味なかったはずなのに一度ページを開いたらついつい最後まで読んでしまい、さらには他のページにまで・・・。
筆者が意識しているのか無意識的なのかはわかりませんが、その文章には読ませるための法則が使われていたのでしょう。あなたはまんまとそれにかかってしまったというわけです。
最初の数行、特に一行目が大切
では、その技術とは何なのでしょうか?簡単です。最初の文章が面白い、または意味不明だったからです。
どういうこと?と思うかもしれません。順をおって説明しましょう。
何でもそうですが、多くの人は物事をスタートさせるときが最もかったるく感じます。宿題や受験勉強を思い出してください。
あー、このテレビ見終わったらやろうかな・・・→やっぱり風呂入ってから→明日の朝、早起きしてやろう!
誰でも経験した一連の流れですね。
でも、一度机に座って作業を始めたらどうでしょうか?さっきまであんなに面倒くさかったのに、驚くほどスイスイ進む。むしろ、なんか楽しくなってきたような・・・。
あるあるですね。
これは文章でも同じです。読者は記事を読み始めるときに最もエネルギーを必要とするのです。逆に言えば、最初の数行を読者に読ませてしまえば、後は読者が勝手に読み進んでくれます。
もちろん途中で離脱されないためのテクニックも必要ですが、それは読者に最初の壁を乗り越えてもらってからの話です。後半部分に面白い話を詰め込んでも、そこまで読んでもらえなかったら意味がありません。
もうピンときているんじゃないでしょうか?
記事の最初の数行が面白ければ、読者には期待感やワクワク感が芽生え、放っておいてもどんどん読み進めていくでしょう。
また、意味不明な文章が冒頭にあれば、その意味を理解しようとし、答えを文章中に探し始めます。好奇心を上手く煽っているということですね。
そして、一度文章の流れに乗った読者はもはや自分の意志では止まれず、最後まで読みきってしまいます。そこで出てくる感想がこれです。
「そんなに興味なかったのになぜか最後まで読んじゃった・・・」
ブログだと記事タイトルが最重要
これは多少ブログを続けている人なら知っているでしょう。記事の中身を読んでもらうためにはまずページを開いてもらう必要があります。
そのためには・・・って、これはあまりに有名なので説明するまでもありませんね。
ブログ記事の場合はタイトルが文章の最初の一行目のようなものです。そこで読者に興味を持たせることができたなら、記事の内容にも目を通してもらえるでしょう。
まるですべり台のようですね。頂上まで登るのは大変ですが、一度滑り始めたら抵抗はほとんどありません。文章でもそれを再現できるのです。
セールスレターでは必須の技術
ブログでは記事をクリックした時点で興味を持っている人が大半です。そのため、多少前半の引き込みが弱くても読んでもらえます。
また、読者が筆者のファンであったなら、ハードルはさらに下がります。
ところが、セールスレターではそうはいきません。
まず、前提として読者は記事、広告の内容に興味がありません。むしろウザいものと思われてマイナスイメージからの出発です。
そこから、読者に興味を持ってもらい、最後まで文章を読んでもらい、最後のリンクを踏んでもらい、商品、サービスを買ってもらう必要があります。
・・・気が遠くなりますね。
これらを達成するにはコピーライティングの技術が必須です。商品リンクは基本的に文章の最後にありますから、まずそこまで読み進めてもらわなければいけません。
この過程で今回紹介した技術が活きるのです。
さらに、文章を読ませて読者に商品を買いたい!という気にさせる必要があります。ここではまた違う技術が必要になるのですが、今回は置いておきましょう。
まとめ
ここまで読んであなたはどうだったでしょうか?
読む気がなかったのに最後まで読んじゃった・・・。
こうなっていれば自分の勝ちです(笑)
コピーライティングって聞くと何か特別なものに聞こえるかもしれませんが、そんなに難しいことではありません。
世の中の文章にもその技術は溢れかえっています。何気ない文章について深く考えてみると面白いですよ。