【独学者向け】ブルグミュラー 「やさしい花」の演奏のコツ

 こんにちは、明石 照秋です。

初心者の人もピアノの曲に少し慣れてきたんじゃないでしょうか?今回はブルグミュラーの10番、「やさしい花」について書いていこうと思います。ここまでハイテンポな曲が多かったので、ここらへんでゆったり目の曲があるのはありがたいですね。

 

一応指定テンポは152となっていますが、自分は130で弾きました。ブルグミュラーの指定テンポって結構早いですよね。なんでも昔のピアノは鍵盤が軽かったのでそのなごりだとか...。他の曲も指定テンポより少し遅めぐらいでいいと思います。やさしい花は8分音符が多いので150程度でもそんなに早く感じないかもしれません。

 

ではさっそく練習のポイントや弾き方についてまとめていきましょう。

 

スラー、スタッカートの表現を伝わるようにはっきりと弾く

 

曲の最初から重要なポイントが出てきます。スラー、スタッカートのペアが続いている部分ですね。これはいろんな曲にもよく出てくるパターンなので、ここでよく練習しておきましょう。コツはスラーの音を気持ち重く、スタッカートは軽く弾くことをイメージすることです。これもゆっくりのテンポで練習して、できるようになったら徐々にテンポを上げていきましょう。

 

下降形(高い音から低い音に下っていくフレーズ)の部分は、スラーのついている高い音をあまり強めに弾くと、変に強調されて不自然になってしまうので、そこも意識して練習しましょう。高い音は低い音に比べて自然と目立ってくる、意外と大事なことです。覚えておいて損はないと思います。

 

縦に付いているアクセントのようなマークがついている音は、普通のアクセントよりも鋭く、強く弾く指示記号です。が、この音をそんなに強く弾くのって自分はなんだかしっくりきませんでした。なので少し軽めのアクセントぐらいの強さで弾いたんですが、このあたりは好みなのかもしれませんね。

 

装飾音符が難関

 

この曲はそんなに早いパッセージもないし、大きな跳躍もないのでそんなに難しくないように感じるんですが、自分は中盤の装飾音符で苦しみました。初めて出てくる2つの装飾音、またその運指が中指、薬指ということで大変でした。指が動かないことにはどうにもならないので地道に練習するしかありません。

 

綺麗に弾くコツとしては、1音目をしっかり鳴らすということですかね。なにせ早く弾かなくちゃって焦ってしまうので、1音目がしっかり出ていないことが多いんですね。しっかり中指で1音目を弾いてから次の音を弾くことを意識しましょう。

 

後半部分は繰り返しになるので、前半が弾けていれば特に問題にはならないでしょう。この曲は右手と左手がどちらも8分音符で動くフレーズが多いです。この8分音符がずれてしまうとかなり気持ち悪く聞こえてしまうので、しっかり両手の動きを合わせて同じタイミングで音が出るように心がけましょう。

 

あとは右手と左手で聞かせるべきフレーズがよく入れ替わる曲なので、どこが聞こえてきてほしいフレーズなのかをしっかり把握して、音量バランスを意識して弾きましょう。

 

最後に自分がいつもブルグミュラーを演奏するときに、参考にさせていただいている方の動画を貼っておきますね。テンポはかなり早いですが、曲の雰囲気やイメージを掴むのに役立つはずです。

 

youtu.be

 

だいたいこんな感じだと思います。つぎのページにちらちら見える「せきれい」の16分音符の多さにビビってしまいますが(笑)、まずはこの曲を綺麗に弾けるようにしましょう。ではまた。