ピアノのイ長調とかハ短調ってなんだ?わかりやすく解説しました

こんにちは、明石照秋です。髪を切ると、なんか前より髪が少なくなったように感じます。実際、切ったんですから少なくなっているのは当然ですが、それでも前に切ったときに比べると...?これはもしかして...。

 

忘れましょう。今日の記事は曲の調性についてです。曲のキーともいいますね。これは知っている人と知らない人で真っ二つでしょう。自分はギターを長くやっていたのでコードならわかるんですが、ハ長調とかの表記にはあまり慣れていません。そこで、今回は自分も勉強しながら書いてみることにしました。一緒に賢くなりましょう。

 

ピアノをやっていると、先生が「これはハ長調の曲だね」って言ったりするんですが、「うん?なにそれ?」ってなっています。聞いた感じで長調、短調ならわかるんですが、イとかトとかつくともうさっぱりです。こんな人は多いんじゃないでしょうか。そんな人、また自分のためにできるだけわかりやすく書き起こしてみました。あと簡単な解説も付けておきました。それではいってみましょう。

 

まず調性ってなんだ?

  

これはその曲でどんなドレミファソラシドを使うかによって決定します。「なに言ってんだ?ドレミファソラシドは1つだろ?」って思った人もいるでしょう。実はドレミファソラシドは12種類あるのです。これをまず理解した上で次に進みましょう。

 

調性とはその曲で使うコード進行がどのドレミファソラシドに則っているか、メロディーが主にどの音階で構成されているかで決まっています。コード進行ってなんだ?って人は、曲の各小節の最初に出てくる最低音だけを弾いていってみてください。この音だけでもなんか曲のイメージが湧きますよね。その音をルート音(根音)と呼び、コードネーム(和音名)を決定している音です。

 

曲の主な雰囲気を決定するのはこのコード進行なのです。よく長調の曲は明るくて、短調の曲は暗い感じとかいいますね。そして、コード進行にはいくつかのルールがあり、曲で使われている音階の構成音を使って進行していくのです。この使われている音階が曲の「調性」です。

 

ここまで大丈夫ですか?ここからが本番です。クラシックの分野ではなんとか長調とかなんとか短調っていいますね。これを覚えていきましょう。

 

調は全部で30

  

30って(笑)思わず笑ってしまいますが、一度に全部覚える必要はありません。練習した曲の調名を覚えていけば、そのうち網羅できるでしょう。マイナーなのは覚える必要あるかも怪しいですしね。

 

必要な知識として、音名をイロハニホヘトで読めないといけません。注意するのはラの音がイになるということです。2つずれているんですね。なので、例えばドならハ、ファならへ、ということになります。また#のことを嬰(えい)、♭のことをと表記します。

 

ハ長調・イ短調

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まず最もわかりやすい調ですね。#も♭もついていません。ピアノでは白鍵しか使わないので、奏者としては嬉しいですね。ハ長調はドから始まる音階を用います。

 

イ短調?って思うかもしれませんが、実際に弾いてみるといいでしょう。ラから始まる短音階です。びっくりなことに使う音はハ長調と全く同じですね。なので調号の表記はハ長調と同じになるのです。

 

じゃあ、まとめてハ長調って書けばいいじゃん、って思いますよね?でもコード進行では全く違った進行になるのです。ここらへんはまたちょっと難しい話になるので、割愛しますが、要は音は同じでも、使う場面が異なるということです。

 

このように音が実質同じ、というのは全ての長調、短調にありますので、一緒に覚えてしまうのもありかもしれませんね。

 

ト長調・ホ短調

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ファに#がついていますね。これがト長調、ホ短調になります。ソから始まる長音階と、ミから始まる短音階ですね。

 

二長調・ロ短調

 

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今度はファに加えて、ドにも#がついています。二長調はレから始まる長音階、ロ短調はシから始まる短音階ですね。

 

イ長調・嬰ヘ短調

 

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今度はファ、ドに加えて、ソに#がついていますね。イ長調はラから始まる長音階、嬰へ短調はファ#から始まる短音階です。嬰とか変とかややこしくなってきますが、落ち着いて理解していきましょう。

 

ホ長調・嬰ハ短調

 

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ド、レ、ファ、ソに#がついています。このあたりから和音を弾くのが大変になってきますね。ホ長調はミから始まる長音階、嬰ハ短調はド#から始まる短音階です。

 

ロ長調・変ハ長調、嬰ト短調・変イ短調

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いきなり2つ同時に出てきてびっくりしたかもしれませんが、2つとも使っている音は同じです。実際に弾いてみるとわかりますよね。

 

ロ長調はシから始まる長音階(上の調号)、変ハ長調はド♭(シと同じ音)から始まる長音階です(下の調号)。また嬰ト短調はソ#から始まる短音階(上の調号)、変イ短調はラ♭から始まる短音階です(これも同じ音からのスタートですね)

 

これも同じ様に見えて、コード進行を考える際に違ってくるのです。奥深いですね。

 

嬰へ長調・変ト長調、嬰二短調・変ホ短調

 

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これも2つの表記がありますが、使う音は同じです。

 

嬰へ長調はファ#から始まる長音階、変ト長調はソ♭から始まる長音階です。嬰二短調はレ#から始まる短音階、変ホ短調はミ♭から始まる短音階です。

 

嬰ハ長調・変二長調、嬰イ短調・変ロ短調

 

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#の数が凄いですね(笑)これも音は同じで2つ表記があります。

 

嬰ハ長調はド#から始まる長音階、変二長調はレ♭から始まる長音階です。嬰イ短調はラ#から始まる短音階、変ロ短調はシ♭から始まる短音階です。

 

変イ長調・へ短調

 

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変イ長調はラ♭から始まる長音階、へ短調はファから始まる短音階です。

 

変ホ長調・ハ短調

 

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変ホ長調はミ♭から始まる長音階、ハ短調はドから始まる短音階です。

 

変ロ長調・ト短調

 

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変ロ長調はシ♭から始まる長音階、ソから始まる短音階です。

 

へ長調・二短調

 

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わかりやすいのに戻ってきましたね(笑)

 

へ長調はファから始まる長音階、二短調はレから始まる短音階です。

 

 

さすがに疲れました(笑)これで全ての調が出てきましたね。今耳にする音楽はほとんど全部が「調性音楽」といって、必ずいずれかの調に則って曲が構成されています。

 

逆に調性がない音楽、「無調音楽」というものもあります。一度聞いてみるとわかりますが、調性がないと適当に音を鳴らしているようにも聞こえます。だからこそ、作曲者のセンスが問われるのでしょうか。自分にはよくわかりませんでした...。

 

これだけの調を覚え、理解するのは大変ですが、徐々に覚えていきましょう。覚えていると役に立つことも結構ありますよ。

それでは今回はこの辺で。明石照秋でした。