【独学者向け】ブルグミュラー「せきれい」 演奏のポイント
いよいよ暑くなってきてそろそろ夏がやってきそうですね。まあその前に梅雨があるわけですが、自分は梅雨ってあまり嫌いじゃないんですよね。雨眺めるの結構好きなんで、雨の日は家の中でよくたそがれています(笑)
おはようございます、明石 照秋です。
今回はブルグミュラーのせきれいについて書いていこうと思います。
せきれいってどんな曲?
まず最初に「せきれい」ってなにか知ってますか?ちなみに自分は知りませんでした。
グーグル先生に尋ねたところどうも鳥のようですね。
イメージとしてはすずめとかが近いんじゃないでしょうか。すずめとかって歩くことがあんまりできなくてぴょこぴょこ跳ねるように移動しますよね(ちなみにこの動きをホッピングというらしいです)。
この曲はその動きをイメージして弾いてみるといいと思います。主に16分音符のところを軽く、音が跳ねるようなイメージですね。うまくイメージできない人はyoutubeなどで上手い人の演奏を聞いてみるとわかりやすかいもしれません。
練習のポイント
この曲の一番の難関は冒頭部分だと思います。曲の最初ってその曲の印象を決める一番大事な部分なんですよ。また演奏者の実力の8割近くは最初の数小節聞けばわかるとも言われています。
その大事な大事なところにいきなり動きの細かい16分音符のフレーズが置かれています。しかも指の動きが似ているようで非対称なんですよね。ここを綺麗に弾けるかどうかでこの曲を弾きこなせるかどうかほぼ決まるといっても過言ではないと思います。
練習方法としてはもうお決まりですが、ゆっくりのテンポからしっかり練習する、片手ずつ弾いて動きを手に覚えこませるなどで音を外さないように練習していきましょう。こういう指の動きが非対称なフレーズの練習には特に有効だと思います。以下の記事も参考にしてみてください。
あとは全体として軽いイメージで弾くことを意識するといいと思います。スタッカートが多く置かれているのでそれらを均一な綺麗な音で弾いていきたいですね。右手がスラー、左手がスタッカートなどほぼ真逆の記号が書かれているところも多いので、どちらかにつられて片方の表現が不安定にならないように注意しましょう。
またスタッカートが多い曲やリズムが軽い曲ではテンポが走りやすくなるのできっちりメトロノームを使って練習していきましょう。
メトロノームについて
初心者には練習の際メトロノームは必須アイテムです。慣れないうちは面倒かもしれませんがメトロノームを使って練習することをおすすめします。ritなどには対応できませんが、そういうテンポの揺れを作っていくのは曲の練習の後半からで十分だと思います。
音楽の3大要素はメロディ(音程)、ハーモニー(和音)、リズムであると言われています。このうち1つでも不安定だと聞き手に不安感を与えると考えられています。そのくらいリズムは音楽において重要な要素なんですね。リズム感は人によっては天性の素晴らしいものを持っている場合もありますが、多くの人は練習で養っていくことになると思います。リズム感は一朝一夕で身につくものではないですから、日々の練習で確実に養っていきたいですね。
リズム感を鍛える練習法としてはやはりゆっくり弾くというのが王道です。ゆっくり弾くとごまかしが効かないんですね。早く弾くとそれなりに聞ける部分でもテンポを落とすとぐちゃぐちゃとか結構あるんですよ。メトロノームの音に合わせてきっちりテンポの中に音を落としこんでいきましょう。
応用の練習法として、メトロノームの裏拍をとって練習するというのもあるんですが、これはかなり難しい(自分もほとんどできないです笑)ので、また機会があれば紹介しようと思います。
力を抜いて軽やかに弾こう
難しい曲とかだとどうしても力んでしまって体がこわばってしまいがちです。ピアノでよく言われるのは脱力が大事ということですよね。体に余計な力が入った状態では指も思いどうりに動かないし、そのまま長時間弾くと体のどこかを痛めてしまう可能性もあります。スタッカートとかスラーみたいな表現もうまくできませんしね。
体の脱力はとても大事なんですが、自分では中々確認できないものです、かくいう自分も意識して弾いてはいるんですが、うまくできているかは自信がないです。知らず知らずのうちに力が入ってしまっているんですよね...。このあたりはやっぱりピアノの先生に見てもらうのが一番だと思います。的確なアドバイスも頂けると思うので。
難しい曲ですが。。。
それを聞く人に感じさせない、楽しそうでかわいい感じを表現できるといいですね。毎日練習すれば自分の理想の演奏に近づけると思います。頑張りましょう。
今回はこの辺で、ではでは。