気がついたら異星人の密漁船の中でした 「百万畳ラビリンス」【漫画オススメ】
今日はたかみち作の「百万畳のラビリンス」を紹介しようと思う。
あらすじ
気が付くと摩訶不思議な建物の中にいた礼香と庸子。会社の社宅風の建物ではあるものの無秩序でどこまでも続く空間。
他に人も見当たらず、携帯も圏外。
そんな中、ふと見つけたちゃぶ台の上の一通の置き手紙。そこには、「これを読んだ方は連絡を下さい」と書かれていた。
言われるがままネットで連絡をとってみる二人。そこで出会ったのは多神と呼ばれる天才ゲームクリエイターだった。
ここから脱出するにはある道具がいると言われ、それを集めるために礼香と庸子は奔走する。
突然現れる異星人(パックンモンスター)に追われながらもこの不思議な世界からの脱出を目指すドタバタ脱出劇が始まる。
「百万畳ラビリンス」はこんなお話
礼香
ゲーム大好き、リアル大嫌いな天然娘。特にゲーム中のバグを見つけることに関しては天才的な才能を発揮する。
無秩序なこの不思議空間を気に入っていて、脱出を目指すものの実はそこまで乗り気ではない。
普段は天然だが、その型破りの考え方から非常に鋭い一面を見せることもある。
座右の銘は「なんでもやってみること(ただしゲーム空間に限る)」。庸子は現実世界で唯一の友人であり、親友。
(出展:「百万畳ラビリンス」)
庸子
礼香の親友。ゲームは好きだが、礼香のようにリアルを投げ出すほどではない。
容姿は女版ジャイアンのような感じだが、実は彼氏持ち。
礼香のような鋭さは持ちあわせてはいないものの、常識人であり、天才型の礼香とはいいコンビ。
礼香とは違い、本気でこの空間からの脱出を目指している。
(出展:「百万畳ラビリンス」)
多神
この世界のどこかにいる天才ゲームクリエイター。礼香と庸子の脱出に協力的で色々なアドバイスをくれる。
しかし、この不思議な空間は彼が作ったゲーム、「テールダンジョン」によく似ているうえ、異星人についてもある程度の知識があり、礼香と庸子はこの世界と彼の関係を疑う。
異星人
パックンモンスター(礼香命名)や、二本足で歩く謎の生物。
パックンモンスターはエリアを「食べる」ことでその空間を「無」にする。巻き込まれたらどうなるかはわからないらしい。
二本足で歩くほうは光線銃や、エリアを封鎖することで二人の脱出を妨害する。二人はこの異星人から逃げながら、脱出に必要なキーアイテムを集めていく。
(出展:「百万畳ラビリンス」)
この不思議空間は何なのか? またその目的は?
分身するちゃぶ台、押入れの中でのアイテム移動などまさにゲーム空間を体現したようなこの世界。
誰がなんのために作ったのか、またその目的は何なのか。
礼香のひらめきや多神のアドバイスにより徐々に明らかになる世界観。その真実を知った時、彼女らの取る行動とは?
終わりに
以上、「百万畳ラビリンス」を紹介した。
監禁された場所からの脱出というと暗く、重い雰囲気を思い浮かべがちだが、礼香の天然ぶりのおかげでコミカルに話が進んでいく。
またどこか愛着の湧く異星人のキャラクター像もあって、マイナスイメージの「追われている」といった感じも受けない。
礼香の自由人ぶりに読者も振り回される作品。全2巻なのでちょっと時間のある時などにおすすめする漫画である。