実は小学校の音楽の授業でもやっていた!?楽譜が読めない人が読めるようになる練習法
実は楽譜ってほとんどの人が読めないんですよね(ここでいう楽譜が読めるっていうのは初見で弾けるとまではいかなくても、楽譜をぱっと見てだいたいのリズム、音程がわかる人っていう意味です)。音楽の授業でやったはずですが、もう覚えてないよって人も多いでしょうし、リコーダーに夢中で先生の話なんか聞いてなかったって人もいるでしょう。
実際、楽器を始める人の最初の壁はこれだと思います。「楽器やってみたいけど楽譜読めないし、今更読めるようになんかならないかも」みたいな感じですね。俺は耳コピだけでやっていくぜ!って人はともかく、まず楽器の練習を始める前に楽譜を読む練習をしなくちゃいけない...。そもそも楽譜を読む練習ってどうやるの?って人、多いと思います。
正直言って楽譜を読むのはある程度慣れです。読む練習なんかしなくても楽譜に向かって楽器を練習していたら、知らず知らずのうちに読めるようになっているんです。
でも楽譜をド、レ、ミ、って読んでいって譜読みが終わってやっと楽器の練習に移る...正直めんどくさいですよね。特に最初の頃は早く楽器が弾きたいのに!ってなると思います。
ギター、ベースの人はtab譜っていうのがあって直感的にどう弾けばいいのかわかるようになっているんですが、ピアノの場合そうはいきません。ピアノの場合、楽譜が主に右手と左手の2段構成になっていて、さらにト音とへ音が分かれているという初心者には不親切な作りになっています(ト音とへ音に分かれているのは本当は親切なんですけどね)。
ちなみに自分は一時期、吹奏楽の指揮者をやっていたんですが、指揮者用の楽譜(一般的にスコアといいます)はそれはもう半端ないです。すべての楽器の楽譜が上から順にズラーっと並んでいるんですね。ト音、へ音に分かれているのは当たり前だし、さらに調の違う楽器もあります。それを目で追いながら、指揮棒を振らなくちゃいけないんで、初見のときはほんとに訳わからなくなります。演奏中に指揮者が迷子になるとか日常茶飯事です。
少し話がそれましたが、今回は楽譜をすこしでも早く読めるようになる効率のよい練習法について書いていきたいと思います。道具もほとんど必要ありませんし、難しい方法でもありません。実は小学校の音楽の授業でだれでもやっている方法なんですよ。
楽譜をドレミで歌ってみる
これ、小学校のときやってましたよね。なんだそんな方法か...って思った人もいるかもしれません。でもこれって案外、理にかなっていて効率的な練習法なんですよ。
楽譜が読めない人はおそらくほとんどの人が楽器も初心者でしょう。そんな人がいきなり楽譜を使って曲を練習したらどうなるか?楽譜を読むっていう作業と、楽器を演奏するっていう作業を同時にやることになりますよね。どちらか一方でもうまくできないのにそれを一緒にやるなんてそりゃ難しいです。非効率です。ただの欲張りさんです。
逆に言えばどちらかに集中して練習すれば効率的、ということになりますよね。それをやっているのが「楽譜をドレミで歌う」なんです。
なんなら歌わなくても棒読みでもいいです。大事なのは楽譜を読んでいく中で、頭の中でこの音符はドだなとか、5線譜の下から2本目に重なっているからソだなとかわかればいいんです。最初のうちは楽譜の音符の上に音名(ドとかミとか)を書いて、それを見ながら歌ってみましょう。次に慣れてきたら音名を書かずに歌ってみましょう。
この練習って楽譜を読むことに特化してますよね。小学校のときの音楽の先生って実は凄いことを教えてくれてたんですね(笑)
これを繰り返しているうちに読譜能力が上がっていることに気づくと思います。いきなり楽器を練習しながら楽譜を読むよりも、はるかに早く楽譜が読めるようになります。一つのことに集中して練習しているから当たり前ですね。
この練習を楽器を弾きたい気持ちを少し抑えて、5分でも10分でもやってみてください。さすがに1時間も2時間もやれとはいいません。そんなにやって面白い練習でもないですし(笑)。
そもそもどこがドだよとか、シャープってなに?って人はさくっと調べましょう。ネットでいくらでも出てきますし、これらは「知識」なので一回覚えればそれで十分です。
リズムがわからない...
お手本の演奏を聞いて真似したらリズムをとれるけど、楽譜を見ただけじゃさっぱりわからないって人も多いと思います。8分音符でも怪しいのに、16分音符なんて出てきた日には楽譜を放り投げたくなる...。その気持ち、よくわかります(笑)結構慣れている人でも16分音符がややこしく思えたりするものです。
じゃあこれも簡略化して練習しちゃいましょう。さっきは音を歌っていましたよね。これもよくよく考えてみると音を読むっていう作業と、リズムをとるっていう作業の2つに分かれているんですね。
そこで今回はリズムを手で叩くことにしましょう。これによって音を読む必要がなくなりますね。リズム練習のときは(本当は普段から)必ずメトロノームを使ってくださいね。リズム感を鍛える練習になりますし、あってるつもりでも実はてきとーなリズムで叩いていたとかありますから。
コツは非常にゆっくりなテンポから練習することです。最初から指定のテンポでやってもなかなか上手くいきません。ベストなのは先生とかに隣で正しいリズムを一緒に叩いてもらうことですね。どこが間違っているか、どう修正すればいいかすぐに分かりますからね。
根気よく続けよう
楽譜を読むのもある日突然できるようになるわけじゃないです。ただ楽器を楽しく練習していればそれに伴って楽譜を読むスピードも上がってきます。最初は辛いかもしれませんが継続することが大事です。
ちなみにリズムを手で叩くって練習は結構上級者の人でもやってたりします。まあ、両手でパンパン叩いてる人はあまりいませんが、足とかでテンポを出して口ずさんだりしています。それだけ応用のきく練習ってことですね。ぜひ普段の練習に取りいれてみてください。
じゃあ今回はこの辺で。明石 照秋でした。ではでは。