腐ったスクールカーストを破壊する 「さよならハイスクール」【漫画オススメ】

今日は森 もり子作の「さよならハイスクール」を紹介する。

 

あらすじ

 

どの学校にでもある暗黙の了解とも言えるような「スクールカースト」。

 

主人公、朝倉が通う高校にも無論それは存在していた。しかも朝倉はピラミッドの最底辺。学校でいい思いをすることなど殆ど無かった。

 

ある日、朝倉は同じくピラミッド最底辺の高田に告げる。

 

「壊してやる」

「壊す...?...何を?」

「空気だよ」

 

彼はカースト最上位の女子、伊藤と付き合うことによってスクールカーストを破壊すると言うのだ。

 

そんなことできるわけないじゃない、と一蹴する高田。

 

しかし、驚くべきことに次の日には朝倉と伊藤はカップルになっていた。

 

これを知り、クラスは騒然となる。狙い通りの展開に不敵な笑みをこぼす朝倉。

 

しかし、彼の計画はまだ始まったばかりだ  

 

「さよならハイスクール」はこんなお話

 

朝倉の策略により破壊された「スクールカースト」

 

伊藤と付き合うことによって崩壊し始めたスクールカースト。

 

底辺にいた男子が最上位の女子にアプローチをかけたり、下位にいた者が上位だった者に対して強気に出たり、普段ならありえないことが起こり始める。

 

上位の者たちの中でも気まずい空気が流れ始め、もはやクラス内の雰囲気は混乱状態。

 

朝倉が待ち望んでいた展開が訪れる。

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(出典:「さよならハイスクール」 独自の理論を熱弁する朝倉 そんなことが可能なのだろうか)

 

なぜ朝倉は伊藤と付き合えたのか

 

朝倉はいわば「陰キャラ」とも言われるような存在。対して伊藤はクラス中から人気があり、当然男子からも大人気であった。

 

そんな二人がなぜ突然付き合うことになったのか。

 

問われた伊藤は朝倉のことが好きだからと言うが、デート中に意味深な発言をする彼女。

 

彼女の真の狙いは何なのだろうか。

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(出典:「さよならハイスクール」 好きだからと語る伊藤。本当にそれだけなのだろうか)

 

ダウナーな感じで進むストーリーが面白い

 

ストーリーは独特な雰囲気でテンポよく進んでいく。全体的に暗い感じであるが、ネガティブといった感じではなく、いわゆるダウナー系といった感じ。

 

スクールカーストの崩壊といったテーマであるため、人間関係のこじれが多く出てくるものの、胸糞悪いといった感じではない。

 

かといってスカッとするような感じでもない。うまく言葉に表せないがまさにダウナー系といった感じ

 

そういった雰囲気が好きな人におすすめのマンガである。

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(出典:「さよならハイスクール」 悪い笑みを浮かべる朝倉。このまま全てが彼の思い通りに進むのだろうか)

 

終わりに

 

以上、「さよならハイスクール」を紹介した。

 

全体を通して作者の森まさ子のセンスが光っており、大きな笑いどころはないものの度々「ニヤッ」としてしまった。

 

正直この世界観にだいぶハマったので2巻以降もチェックしていきたい漫画である。

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